ユニマットレディス、消滅までの歩み
ユニマットレディスは女性専用キャッシングとして最盛期には業界第5位の大手消費者金融グループのブランドとしてディックなどとともに全国展開。その後、親会社のサブプライム問題などで一気に事業縮小、最終的にはディックに統合する形で消滅。
女性専用キャッシング
1975年、(株)丸和コーヨーを設立し「生き生きレディース」のブランドで女性専用の消費者金融事業を展開。顧客対応は全て女性スタッフが担当していた。
その高収益からユニマットグループの中核企業とされていた。
2001年に「ユニマットレディース」の消費者金融事業はユニマットグループからシティグループへ900億円で売却。
それ以後、ユニマットグループとの資本、営業関係はないが、「ユニマットレディス」の知名度が高いため、シティグループ傘下になっても両社の合意の下、ユニマットブランドを使用し続けていた。
2003年1月、アメリカの最大手金融グループのシティグループが資本参加していた消費者金融会社3社(ディックファイナンス株式会社、アイク株式会社、株式会社ユニマットライフ)が経営統合され、新たに「CFJ株式会社」が発足。
2005年~2007年のCFJ(ディック/ユニマット/アイク等合算)は、営業貸付残高で、アコム、武富士、アイフル、プロミスに次ぐ業界第5位の大手消費者金融グループだった。
ユニマットレディス、その後
ユニマットレディスを運営するCFJ株式会社の親会社であるシティグループはサブプライム絡みの損失が約3兆円に膨れ経営が悪化したため、
資産売却を実施することを決定。
CFJ株式会社も売却。
2007年1月には最盛期には国内全572(32の有人店舗と、540の自動貸付契約機)あった店舗を
一年以内に閉鎖し、新規融資も縮小すると発表。
他の大手消費者金融会社に先駆けて急激に事業縮小を進めた。
2009年3月24日に「ディック」ブランドに統合する形で「ユニマットレディス」ブランドは消滅した。
そのディックも2010年9月には貸付を全面停止して新規営業も廃止、事実上の廃業。